「仮面ライダードライブ」第20話感想

さて、続いては 「仮面ライダードライブ」 。第20話のあらすじはココ

特状課の情報収集担当・西城究と、彼をコピーしたロイミュード072を巡るエピソード。ここ数回のドラマがショボかったのと、オタク絡みの話なのもあって多少心配したが、いやー面白かった!そしてけっこう感動してしまった。今までのエピソードの中で一番好きかも知れない。

冒頭のサイン会におけるオタク描写に多少言いたいことはないでもないが、その後はほぼ文句なし。マッハ、ドライブ、072によるヒーローの名乗りシーンを巡るやり取りや、西城と072を見分けるためのアイディア、そしてその過程で進ノ介自身がアニメにハマってしまうシーンなどなど、コメディとしてちゃんと笑えるものに仕上がっている。さらに、前半のコミカルさが後半のシリアスな展開を際立たせているのもナイス。

ただ、ちょっとだけ残念だったのはラスト、072の最後の望みを聞いて進ノ介たちが西城に嘘をつくシーン。あそこはやっぱ、西城が「だまされたフリをする」描写を入れて欲しかったなぁ。その方がドラマに深みが出たと思うのだが。まあ、それをやっちゃうと、後々の展開が面倒になる (西城のロイミュードへのスタンスを慎重に描写する必要が生じる) んだけどね。

さて、さらに第21話も見たのだけれど、前後編の前編だったので、感想は後編を見てから改めて。

「手裏剣戦隊ニンニンジャー」第2話、第3話感想

だいぶ間が空いてしまったがスーパーヒーロータイムの感想を。まずは「手裏剣戦隊ニンニンジャー」。第2話のあらすじはココ 。第3話はココ

秀才肌の八雲=アオ (第2話)、要領の良い凪=キ (第3話) をメインに、彼らを天晴=アカと対比することで、彼らのちょっとした成長と、一見ただの「勢いのあるバカ」に見える天晴の底知れぬポテンシャルを示す、っつー話なんだけど …… うーん (困)。

いや、話としては悪くないし、脚本もそれなりにしっかりしてるとは思うんだ。でもなー、それを形にする俳優陣の演技があまりに未熟すぎて、見てて非常にツライ出来になってしまってるんだわ。特に天晴を演じる西川俊介は、前回の日記でも書いた通り、演技も滑舌も終始もっさりしてるせいで、天晴のキャラの前提である「勢いあるバカ」にすら見えないのだ。その状態でいくら「実は彼は凄いんですよ」的な描写をされても、見てて全然納得できないんだよなぁ。困ったもんだ。

その他の4人も、一生懸命やってるのはわかるんだが、どうにもこうにも取って付けたような演技になっている。しかも、取って付けたとたんにポロッと落ちてる感じ。もちろん、新人俳優なので最初は下手でも仕方ないんだけど、それにしても今回のメンバーはここ数年のシリーズでも突出してると思うぞ。どっち方向へかは、あえて言わないけど。← ほぼ言ってます

加えて、キャラ立てのためか、やたらに繰り返される「燃えてきた〜! (天晴)」「イージーだな (八雲)」も逆効果になっている。ああいうのは、ここぞというシーンにだけ使ってこそ、決めゼリフとして活きるもんじゃん?それを、ああも多用しちゃったら意味ないっすよ。つーか、第3話にしてすでに聞き飽きてしまったんですが。「その演出、イージーだなあるいは「萎えてきた〜!」みたいな感じで。

つーことで、先行きがひたすら不安になるエピソードであったことだよ。アクションシーンとかは、なかなか楽しいんだけどねー。

 

「仮面ライダードライブ」第18話、第19話感想

さて、続いては 「仮面ライダードライブ」 。第18話のあらすじはココ 。第19話はココ

未解決の事件を残したまま引退した老刑事、兄を殺され、彼に被せられた冤罪のため婚約を破棄された薄幸のゲストヒロイン、そして理不尽な理由で人を殺す真犯人などなど、昭和の刑事ドラマ臭でむせ返りそうなエピソードでしたな。なんつーかこう、「非情の特装最前線にほえるライセンス '75」みたいな感じで。← どんなだ

んでまあ、ここ数回の薄いドラマに比べれば、今回のドラマはそれなりにしっかり描き込まれていたと思う。石田監督お得意の脈絡のないギャグ演出も控えめだったし。ただなー、ラストがなー。いくら情状酌量の余地があるとは言え、進ノ介たちが老刑事・橘を見逃すってのは、刑事としてダメダメだろう。「真犯人を捕らえるためであれ、刑事としてのルールを逸脱してはならない」と主張してた進ノ介たちが、自分でルールを破ってどうすんだ。せっかく描き込んだドラマが台無しじゃんか。

後、5年間も水中に沈んでたボタンから2人分の指紋が検出できたっつーのも、相当無理があると思うぞ。まあ、今回は剛の「残念ながらライドクロッサーとやらは使えないぜ。なぜなら俺はバイクを …… 置いてきた!」が面白かったので許すが。← 偉そうな上にいろいろ間違ってます

「手裏剣戦隊ニンニンジャー」第1話感想

例によってスーパーヒーロータイムの感想を。まずは新番組の「手裏剣戦隊ニンニンジャー」。第1話のあらすじはココ

第1話ということで、基本設定や敵味方の主要キャラクターを説明しなくてはならないのだが、アクションをふんだんに盛り込みつつ、テンポ良く見せてくれたと思う。アクションに関しても、刀・弓・爪に切り替えられるカラクリヘンゲンや、パワーローダー風味の巨大ロボ・シュリケンジンなど、ユニークなギミックを持つメカが登場して楽しかったし。しかし、刀や手裏剣はともかく、ガマガマ銃に関しては「なんでカエル?」と首を傾げる良い子も多いのではあるまいか。さすがに児雷也とか知らないだろうしなぁ。

ともあれ、上出来な第1話だったと思う。メイン脚本が「銀魂」で活躍してた下山健人なので、コメディとしても期待したいところだ。ただ、ちと気になったのはアカニンジャー・天晴を演じる西川俊介の演技力&滑舌。戦闘時の気合いも含め、全般的にもっさりしてて、今ひとつ天晴の性格や口調と噛み合ってない感じ。まあ、始まったばかりだし、1年の長丁場なので、頑張って成長して欲しいものである。

 

「烈車戦隊トッキュウジャー」第46話、第47話(最終話)感想

例によってスーパーヒーロータイムの感想を。まずは「烈車戦隊トッキュウジャー」。第46話のあらすじはココ 。第47話 (最終話) はココ

いやー、第46話が放送延期になったときにはヒヤヒヤしたが、無事に完結して本当に良かった。物語的にも非常に納得のいく終わり方だったし、一見ご都合主義に見えかねない描写に関しても、過去のドラマの蓄積を踏まえているので、ちゃんと説得力があったし。

例えば、記憶を失ったトカッチたちがライトを思い出すきっかけとなるチョコレートのシーン。あのチョコを持って来たのがミオである辺りが、実に上手い。過去の様々なエピソードを通じて、我々視聴者はミオの性格を知っているので、くだくだ説明されずとも「ああ、ミオは普段から人数分のお菓子を持ち歩いてたんだろうな」と思えるし、そこから「確かに5人目がいたはずだ」と気づく流れにも、素直に納得できるわけですな。

また、気づきの後押しとなるのがワゴンさんの用意した写真なのもイイ感じ。前の日記でも書いたけど、やむを得ないとは言え、10歳の子供たちに戦いを任せることに対し、まっとうな大人なら忸怩たる想いを抱かざるを得ないはずなんだよな。だもんで、ワゴンさんのこの行為や、車掌さん&チケット君が戦いのサポートを買って出るとこなんかは「大人として、せめてできるだけのことをしよう」いう意志を感じさせて、正直感動したっすよ、ええ。

さらに言えば、ライトたちの家族が成長したライトたちを受け入れる原動力となった「家族への手紙」を提案したのもワゴンさんなんだよなぁ。うーむ、自覚があったかどうかは別として (多分ない)、すばらしいアシストっすよワゴンさん!私は、あなたの多大なる貢献を決して忘れません!そう、数多のセクシーポーズと共に!← あのな

後、大人組と言えば明もそっちなわけだが、人の話を全然聞かずに「ここが俺の死に場所だ」と言い続けていた彼が、「ここが俺の生きる場所だ」と笑顔で言うシーンは、ステキに燃える&泣けるシーンでしたな。これまた明とライトたちが心を通わせていくプロセスをじっくり描いてきた賜物。加えて「死に場所」発言が半ば繰り返しギャグになっていたことが、今回のセリフのドラマ性をより強調してるわけで。いやー、上手いわ本当に。

一方、シャドーライン側のドラマはどうかと言うと、これまた良い出来。特にゼットが素晴らしい。ライトが闇に飲まれていくのを苦々しげに見つめていたゼットが、ライトの復活を見て満面の笑みを浮かべるシーンは、大口兼悟の好演も相俟って実に見応えがあった。なんつーかこう、彼のキラキラに対する狂おしいほどの憧憬と、それが決して手に入らないことへの絶望が胸に迫ったですよ。

また、自らを闇そのものに変えてゼットの一部となった、モルク侯爵&ネロ男爵の最期も見事だった。ゼットとモルクの「お前ら、この期に及んでキラキラしてんじゃねぇよ」「これは心外」というやり取りも良かったし。ただまあ、2人ともゼットの真の望みは最後まで理解できなかったわけだけどねー。

でもって、最後はグリッタ。最愛の人と母の仇であるゼットを憎むことなく、戦いに敗れて肉体を失った彼と共に闇の世界へと戻る姿には、何やら神々しさすら感じられた。あ、ちなみに世間では、グリッタが最終的に美形化することを期待していた人もいるようだが、私としては、彼女があの姿のまま最終回を迎えたことがまことに喜ばしい。彼女のキラキラは外見に依存するものではないのでな。願わくば、そんな彼女のキラキラがゼットの救いとならんことを。

つーことで、ここ数年の戦隊シリーズの中では出色の出来だったと思うっす。小林靖子脚本作品としても「シンケンジャー」の次くらいに好き。1年間楽しませてくれたスタッフ&キャストに感謝。そして、くじけず戦い抜いたトッキュウジャーの面々に賞賛と祝福を。特にトカッチ、エピローグでミオに手を握ってもらえて良かったな!おめでとう!もちろん、それ以上は許さんけどね!← 最後までそれか

 

さて、続いては 「仮面ライダードライブ」 。第18話のあらすじはココ …… なんだけど、感想は第19話を見てから改めて。

「仮面ライダードライブ」第16話、第17話感想

毎度お馴染みスーパーヒーロータイムの感想を。まずは「烈車戦隊トッキュウジャー」。第46話のあらすじはココ …… なのだが、感想は最終回と合わせて改めて。

 

さて、続いては 「仮面ライダードライブ」 。第16話のあらすじはココ。そして第17話はココ

次々と女性を騙す結婚詐欺ミュード (その呼び名はどうか) と、ドライブのメカニック開発担当・りんなを中心としたエピソードなんだけど、うーん、ぶっちゃけシナリオ段階で色々しくじってると思うぞ。

最大の問題点は「りんなの元カレがロイミュードの共犯だった」というオチ。どんでん返しのつもりだったんだろうけど、前にも似たような話があって目新しさがないのに加え、りんなと元カレの過去に関する描写が決定的に不足してるため、「あ、そうなんだ。ふーん」としか思えないのであるよ。

こういう「事件は解決したけど、やりきれない想いが残る」的なドラマをやりたいんなら、視聴者がりんな&元カレに感情移入できるだけの描写が不可欠じゃん?前回の女優&占い師もそうだったけど、その辺を描く気がないんなら、最初からやらない方がイイっすよ。つーか、素直に「さんざん女性を騙し得意満面だった結婚詐欺ミュードが、実はりんなに騙されてました、超ざまぁ m9(^Д^)」みたいな展開で終わらせれば良かったのになー。

それと、タイプデッドヒートの要となるシフトデッドヒートの最終調整が、りんなの不在によって行えないという問題を、いきなりやってきたDr. ハーレーが解決しちゃうっつーのもなー。アレはりんな自身が解決してこそドラマとして成立するんじゃね? しかも、調整した結果が「暴走の度合いが多少マシになりました」にしか見えないし。いやまあ、デッドヒートに制約が必要なのはわかるんだけどね。

後さー (まだあるのか)、ハートのお気に入りになったメディックを見て嫉妬するブレンもなー。確かにブレンは「切れ者だけど余裕がない」キャラだけど、あそこまでコミカルに演出するがあったの?なんかこう、釈然としないのよなー。

つーことで、いろいろ納得できないエピソードであったことだよ。デッドヒートマッハの戦闘シーンは、なかなか見応えがあったんだけどねー。

「仮面ライダードライブ」第14話、第15話

さて、続いては 「仮面ライダードライブ」 。第14話のあらすじはココ。そして第15話はココ

女優を狙うロイミュードと、彼女を守る別のロイミュードが登場。その謎を追う進ノ介たちの前に魔進チェイサーが立ち塞がる。だが、戦いの中、魔進チェイサーの正体が仮面ライダー・プロトドライブであることが判明し …… ってなお話。

うーん、女優を守るロイミュードの意外な正体に関しては、なかなか面白いアイディアだとは思う。でもなー、そこに到るまでの女優と占い師のラブストーリーがペラッペラに薄いので、どうにも気持ちが動かないのであった。ぶっちゃけ2時間サスペンスドラマの劣化コピーみたいな話だし。恋人である占い師の胡散臭さや、事件の発端&解決の場である断崖絶壁がものすごく中途半端な高さなのも安っぽさに拍車をかけてるし。ロイミュードの被害者の全身が真っ青になるのも、絵面としてマヌケだしなぁ。

さらに、女優のドラマとチェイスのドラマが上手く噛み合ってなくて、どちらもブツ切りになってるのも残念。なんつーか、アイディアは良いのに活かしきれてないっつーか。アクションには見るべきところもあったので、余計惜しいっす。