「特命戦隊ゴーバスターズ」第12話感想

毎度お馴染みスーパーヒーロータイムの感想。まずは「特命戦隊ゴーバスターズ」 。第12話のあらすじはココ

新バスターマシンの設計図強奪に端を発する「エンターのおつかい」シリーズ (勝手に命名) の一編。このシリーズ、話の都合でエンターの企みを成功させる必要があるため、全体的に脚本に無理が生じてるんだけど、今回は特にヒドイことになっている。ゴーバスターズの行動がまるで理に適っていないのだ。

ヨーコが自分そっくりの女優アンジーと入れ替わって、コピーロイドを待ち受けるって展開は良い。でもさ、なんで馬鹿正直に本物のイヤリングを着けてるの?ヴァグラスの狙いがイヤリングなのは、アンジーの来日前から判ってたんだから、複製を作る時間は十分あったはずじゃん?んで、複製を盗ませておいて、クライマックスですり替えておいたのさ!」と言い放てばイイじゃん?そうすればスパイダーマッ (趣味:犬笛にむせび泣くこと) も「ニセモノだと …… 許せるっ!」と言ってくれるじゃん? ← 言いません

まあ、百歩譲って複製が作れず、実物を着けざるを得なかったとしても、なんで馬鹿正直にそのままコピーロイドと闘うの?あそこでヨーコがやるべきなのは、その脚力を活かしてひとまず脱出し、イヤリングを安全な場所に移すことじゃん?んで、コピーロイドはリュウジに足止めしてもらえばイイじゃん?人間に化けるのさえ封じることができれば、大して強敵じゃないんだからさ。

なのに、変装以外は何の策も用意せずあっさりイヤリングを奪われ、さらにイヤリングを持って逃げるエンターをロクに追いかけようともせずにコピーロイドやメガゾードと戦うって、馬鹿正直を通り越して単なる馬鹿だろ。おまけにミッションを完全失敗したにも関わらず、「アンジーに申し訳ない」ってレベルでしか反省してないし。んで、アンジーからお礼のメールをもらってめでたしめでたし …… って、本末が転倒しすぎて複雑骨折の重体なんですが。

遊ぶこともせずヴァグラスと戦い続けるヨーコを、安易に可哀想な少女として「描かない」ことなど、前半は良かっただけに、後半のヒドさがより強調されてしまったという、非常に残念な出来のエピソードであった。ああ、もったいない。

 

さて、続いては「仮面ライダーフォーゼ」 なんだが、第35話は例によって前後編の前編なので、感想は後編を見てから書くことにする。とりあえず、超新星を手に入れた途端、光速を突破せんばかりの勢いで増長する校長がいとおかし。なんつーか、器が小さすぎてもはや可愛いとすら思えてきたぞ。