最近買ったマンガ＆見たアニメ感想

最近買った本や見たアニメの感想などを短めに。

もやしもん（9） (イブニングKC) 石川 雅之 講談社 2010-07-06 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools

日本の農業に関する問題を取り上げたエピソードが、やや説教臭い上に「言いっぱなし」で終わっちゃってるのが残念だが、トータルとしては相変わらずグイグイと読ませる出来の第9巻。個人的に好きなのは、やはり長谷川さんの「金持ちすぎて世間知らず」な発言の数々。某暖房機器について理詰めで感心しまくるところとか、某インスタント食品に関して皆にツッコまれた際の返しとか、実に愛らしい。ホンマモンのお嬢様であるがゆえの、天然リアクションの妙味と言うべきか。もしかしたらこれは「ブルジョア萌え」という、新たな萌え属性の誕生なのかも知れない。

ドリフターズ 1巻 (ヤングキングコミックス) 平野 耕太 少年画報社 2010-07-07 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools

どことも知れぬ異世界で、古今東西の歴史的有名人たちが、2つの陣営に分かれて戦うというお話。何人かの人々がすでに指摘しているが、一言で表現するなら「リバーワールド地獄篇」といった趣きの作品である。「ヘルシング」同様、平野耕太の言語センスが炸裂しており、無駄なまでにカッコイイ台詞が連発されているぞ。言うなれば「声に出して読みたい色々間違ってる日本語」って感じか。何を言ってるのか、自分でも良くわかりませんが。

登場人物たちも皆イカスのだが、個人的にはスキピオ・アフリカヌスとハンニバルのコンビがお気に入り。こういう、いがみ合いながらも、お互いを認め合ってる関係ってのは良いよねぇ。今後の活躍が楽しみだ。んで、敵側ではジャンヌがお気に入り。お供のジル・ド・レイ (多分) 共々、よりいっそう大暴れしてくれることを望むっす。

[鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST (アニメ)]

実家で録画したものを最終回まで鑑賞。うーん「お父様」との最終決戦辺りから気になってたんだけど、何でもかんでもセリフで説明しちゃってるのが残念だなー。しかも明らかに語りすぎ。グリードの最期のセリフなんて興醒め以外の何ものでもなかったし。やっぱアレかな、やたら多い主要登場人物について、それぞれのドラマに収拾を付けようとした結果、どれも説明的になっちゃったのかなー。

それと、エドがアルフォンスを救うために支払った「代価」に関しても不満が残る。一応の筋は通ってるんだけど、物語的に納得がいかないっつーか。「あ、それもう使わないからイラネ」みたいな感じで、ひどく軽く見えてしまうんだよな。やっぱああいうのは本人にとって凄く大事で、失うことが身を切られるほどにつらいものでないと。

さらに、最終回でマスタング＆ハボックのアレがナニしちゃった (謎) のもなー。そういう安易な救済は感動を薄めるだけだと思うぞ。大佐にはホークアイという、文字通り何ものをも見逃さない目があるんだし、ハボックだって、ハンデを物ともせずにマスタングをバックアップしてたのが、もの凄くカッコ良かったわけじゃん？

アニメとしてのクオリティ自体が高かっただけに、そういう問題点がすごく惜しいと思うんだよなー。あ、それと最後の最後まで「待つ女」で終わっちゃったウィンリィも残念だ。何でそこでエドについて行かないんだよー。さらに言うなら (以下延々続くので削除)