博多&下関オフその8

博多&下関オフ会2日目のPART5。海響館を出た我々は、再び水上バス門司港へと移動。門司港レトロ地区にある「出光美術館 (門司)」へ行き、「中国陶磁名品展」を鑑賞。出光興産創始者である出光佐三が収集した中国陶磁器のコレクション展示である。展示品自体ももちろん美しいが、翌日鑑賞予定の「パリに咲いた古伊万里の華」展の予習になるのもイイ感じである。

しかし、海響館でエネルギーを使いすぎたため、いささか電池が切れ気味になってしまい、無料の喫茶コーナーのベンチでウトウトしてしまったり。海響館フンボルトペンギン状態であるな。言い換えれば、良い塩梅の日向ぼっこ爺さん状態でもあるのだが。ヨ、ヨメが飯を食わせてくれませんでなぁ。で、DVやら言うやつですわ。ドメスティックヴァイオレット No.1ちゅうてなぁ。← どんなジジイだお前は

それはさておき。陶磁器を愛でた後は、すぐ側を走っている「門司港レトロ観光列車 潮風号」に乗ってみることに。いわゆる観光用トロッコ列車なのだが、「九州最北端の鉄道路線」「国内最短路線 (全長 2.1km)」「国内最低営業速度 (15km/h)」「国内最小機関車」などなど、様々なセールスポイントを有する路線なのであった。んーむ、何という物は言いよう。おまけに、線路は使われなくなった貨物線、機関車や客車も他県で使用していたものの再利用と、見事なまでにエコ (ノミー/ロジー) 精神が貫かれているのであった。かてて加えて駅員はボランティアだし。いやー、いろいろ工夫してるなぁ。わりと好きだぞそういうの。

これが「国内最小」の機関車。なるほど可愛らしいサイズである。このくらいの大きさだと個人所有できるんじゃね?」とか思っちゃうよな。所有してどうするかは後々考えるとして。← 最初に考えろよ

ある意味、潮風号最大の工夫がコレ。終着駅近くにトンネルがあるんだけど、何しろ速度が遅いもんでけっこう通過するのに時間がかかるのだな。これは、観光用トロッコ列車としては、かなり大きな問題なのだが、それを逆手に取り、関門海峡に住む魚の魚拓を蛍光塗料でプリントし、ブラックライトで浮かび上がらせることでイベント化したわけだ。これはねー、良く考えたと思うよ。感心すると同時に応援したくなってしまったですよ。

終着駅である「関門海峡めかり駅」前で眺める海。いつもそうだが、海の写真を撮るときは、ついつい働く船を入れてしまう私であった。飾り気のない機能美が良いですな。

同じ「関門海峡めかり駅」前で、古い列車 (客車) を活用した休憩所「かんもん号」。硬い椅子、開けるとガタガタ言いそうな (本当には開けられない) 窓、コールタールで防腐した木の床などなど、イイ感じの古さに包まれて地ビールを飲む我々。いやー、良いっすね。できれば駅弁の一つも喰いたいところだが、まもなく本日のメインイベントである、良く膨らむ魚が我々を待っているので、ガマンしやのであったよ。つーことで、次回はいよいよフグだ!