「仮面ライダーディケイド」第30話感想

遅くなってしまったが「仮面ライダーディケイド」 の感想を。今回のあらすじはココ

うーん …… パーフェクターを失ったアポロガイストが、ファンガイアの力を得てパワーアップってのは、視覚的にもけっこう面白いと思う。でもなあ、その他のドラマが唐突かつ強引なんで、素直に楽しめないんだよなー。

例えば、かつての士の言葉を思い出したカズマが、わだかまりを捨てて共に大ショッカーと戦うってシーンがあるじゃん?でも、倒す相手がファンガイアじゃ「結局、これまでとやってることは一緒じゃん」としか思えないのだ。しかも、クイーンを含むファンガイアが全て倒されたところへ、ワタルが笑顔で合流するし。たとえ大ショッカーと手を組んだとは言え、同族が一方的に殺されたことをまるで気にしてないってのは、王として問題がありすぎだろ。


[2009.08.26 追記]

コメント欄で、蟹鎌地獄さんから「あのシーンの敵はファンガイアとアンデッドの混成軍団でした」との指摘を受けました。それを示唆するセリフもあったそうです。蟹鎌地獄さん、ご指摘ありがとうございます。勘違いをしていました。ただ、ワタルの同族が大量に殺されたという事実は変わらないので、上記の文章はそのまま残すことにします。

それと、剣崎一真 (椿隆之) もなぁ。第1回に登場した紅渡 (らしき人物) が言っていた「僕の仲間たち」の一人ってことなのかも知れないけど、渡 (らしき人物) と違って、はっきりと名乗ってるのが気になるところだ。彼が「仮面ライダー剣」の剣崎一真ブレイドなのだとしたら、「ディケイド」世界のブレイド=カズマとの関係を、何らかの形で示さないとスッキリしないと思うんだよな。でも、残り1回でそんなことできるのかね?士や鳴滝の正体だって (多少なりとも) 語らなきゃいかんだろうに。かと言って、「剣」の一真とは別人だとすると、紛らわしいだけで無意味だしなぁ。ホント、どうする気なんだろう。

なんかこう、ほとんどの謎を全力で放り投げて終わっちゃいそうな予感が、ひしひしとするんだよなー。まあ、神のごとき脚本と絶妙なる演出と迫真の演技が聖なる三位一体を構成したならば、すべての謎を解決した感動の大団円が見られるかも知れないけどね (棒読み)。