「ライフ・オブ・ブライアン」感想
「仮面ライダー電王」の DVD 第10巻を買いに、横浜のヨドバシカメラへ行ったら、モンティ・パイソンの「ライフ・オブ・ブライアン」があったので即購入。いつまで経っても DVD化されないんで半ば諦めてただけに、嬉しい限りである。
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舞台は紀元前のエルサレム。キリストと同じ日に生まれ、ひょんな事から救世主と間違えられた男・ブライアンの受難を、毒気たっぷりのギャグ満載で描いた傑作である。キリスト教をおちょくった事がクローズアップされがちな作品だが、実際に批判されているのは「自分の頭で物を考えようとしない人々」であって、キリスト教に限った話ではない。また、目的を見失い内ゲバに明け暮れる反体制運動家、硬直した社会システム、マヌケな権力者なども、思いっきりバカにされており、そういった意味でパイソンズの面々はとても「公平」であると言えるだろう。
まあ、批判や風刺と言っても、そこはモンティ・パイソンだから、バカ度の高いギャグでそれをやってるんで、堅苦しい話が苦手な人でも安心である。また、ラストシーンでエリック・アイドルが歌う「Always look on the bright side of life (いつも人生の明るい面を見ようよ)」は、「歌う座右の銘」とでも言うべき名曲だ。見て、聞いて、覚えて、ツライ事があったときに歌おう。何せ、フォークランド紛争において撃沈されたイギリスの駆逐艦シェフィールドの乗組員たちも、救助を待つ間みんなで合唱したくらいだし (実話)。
加えて、故・山田康夫を始めとする、お馴染みのキャストによる日本語吹き替えや、パイソンズによるオーディオ・コメンタリー×2、メイキングに未公開シーンなどなど、特典も非常に充実しており、まさに「完全版」と呼ぶに相応しい DVDと言えよう。つーことで、みんな買おうね。