「仮面ライダー電王」第29話感想

さて、続いては「仮面ライダー電王」。今回のあらすじはココ

ウラ、キン、リュウタ復活の副産物として誕生したクライマックスフォームだが、どうやら4人のイマジンの心が一つにならないと変身できないらしい。クライマックスフォームをいたく気に入った良太郎は、何とか 4人の心をまとめようと、一計を案ずるのだが …… というお話。

いやー、笑った笑った。前回は燃えて泣ける傑作エピソードであったが、今回はコメディとして非常に秀逸な出来。4人同時に良太郎に憑依しようとドタバタを繰り広げる 4タロスに笑い、イマジンてんこ盛りのクライマックスフォームを「あれ、すごくイイよね」と言い切る良太郎のセンスに笑い、恐がりなのに「勝負ごとは黙ってられないから」と肝試しに参加するハナに笑い、犬のオモチャにビビリまくるモモ (良太郎の「チワワかな」が絶妙) に笑い、良太郎のリクエストに応えて、何とか合体しようと悪戦苦闘する 4タロスに大笑いと、実に楽しかった。

個人的に一番笑ったのは、やはり「完成、クライマックスフォーム」のシーン。妙に気取ったモモの声と、4タロスのポーズが最高。おまけに後ろの方ではナオミが無意味にポーズ決めてるし。いやー、素晴らしいっす。何より、取って付けたギャグや、珍妙な映像&効果音に頼らず、あくまで掛け合いの面白さで笑わせてるのがナイスだぞ。先週とは異なる意味で、脚本と俳優と演出の見事な三位一体を見せていただきましたよ。満足満足。

しかし、佐藤健はどこまで行くんだろうねぇ。今回なんか「M・U・K・R良太郎が入り混じった状態」まで演じきっちゃってるし。凄すぎるっす。なんかもう、宝石のように貴重な俳優だよなぁ。気が早いけど、「電王」以後も大事に (その才能を活かす形で) 使ってあげて欲しいもんす。

それと、出番は少なかったけど、デネブが危機に陥ったと思い込んで、残り少ないカードを使ってしまう侑斗も、なかなかカッコ良かったぞ。まあ、結果としてデネブはすっかり落ち込んでしまうわけだが。さて、次回はそのデネブが主役。今回に負けないドラマを期待するっす。

あ、余談だけど、町内会長を演じた佐藤正宏は、「ウルトラマンマックス」のベストエピソード (オレ認定) である「アカルイセカイ」で、シャマー星人 (の人間体) を演じた人っすね。今回は出番が少なくて、ちょっともったいない起用だったかなぁ。まあ、シャマー星人みたいにエキセントリックな演技をさせるわけにはいかないだろうけど、ちょっと残念。