「獣拳戦隊ゲキレンジャー」第25話感想

毎度お馴染み「獣拳戦隊ゲキレンジャー」鑑賞。今週のあらすじはココ

一度は倒したはずの臨獣・ヒヒが怒臨気 (どりんき) によって復活。再戦によってダメージを受けたゲキレンジャーは、過激気を使えなくなってしまう。戦力ダウンを防ぐため、ゴウにゲキレンジャーへの参加を頼む 3人だったが、ゴウは「正義なんてガラじゃない」とにべもなく拒否。やむなくジャンたちは 3人でヒヒに挑むのだが …… ってなお話。

うーんうーん …… って、最近唸ってばかりだが、今回もスッキリしないっつーか、燃えられない展開だったなぁ。「力そのものに善悪はなく、奮う者の意志次第で決まる」って考え方は好きなんだけど、それに気付くまでの流れがあっさりしすぎていて、どうも盛り上がらないのだ。なんか、全部セリフで説明してるし。いくら対象年齢が低めの戦隊物とはいえ、もうちょっとやりようはあったんじゃないかなー。

んで、初登場のゲキバイオレットも、今ひとつパッとしない。変身アイテムがゴングなのは、ちょっと面白いけど、リングを出しちゃったのはやりすぎな上に、あんまり効果を上げてないと思うぞ。加えて、彼のゲキビーストも「今さらゲキトージャの片脚になられてもなぁ」としか思えないし。なんつーか、全体的に地味なんだよなぁ。

さらに、ゴウ役の三浦力の演技がどうにもこうにも。彼が「まいったぜ」と言うたびに「まいっとんのは、こっちじゃー!」とか、「お前は『ソードマスター・ヤマト』の編集者かっ!」などと、まそっぷなツッコミを入れずにはいられない私であったよ。ジャン、レツ、ランもそうだけど、どうもゲキレンジャー側のキャスティングは、俳優の資質に合ってない感じがするんだよなぁ。「ウルトラマンネクサス」の姫矢=桐島優介なんか、演技力皆無で笑顔すらまともに浮かべられないのに、姫矢准というキャラに完璧にハマってたもんな。今さら言っても詮ないことだけど、どうにも惜しいっす。

一方、キャラが比較的マッチしてる臨獣殿側はどうかというと、これまた理央が一瞬にして怒臨気を習得してしまい、目が点に。過激気もそうだったが、あまりに簡単すぎるだろ。つーか、こんなもんを習得できなかった拳聖や拳魔っていったい ……。

後、どうでも良いことだが、怒臨気って響きが変だよな。なんかポリンキーに似てるし。マクが理央に怒臨気を教えることを拒むシーンで、思わず「怒臨気♪ 怒臨気♪ 凄いパワーの秘密はね♪ 怒臨気♪ 怒臨気♪ 習得法の秘密はね♪ …… 教えてあげないよ、ジャン♪」って歌っちゃったぞ。← バカ