博多&下関オフその10

さて、博多&下関オフ会レポートも、ようやく3日目へ。元気良く早起き …… したいのは山々だったのだが、前日の疲れが出たのか、がっつり寝坊。目覚めてから10分でトイレ行って洗顔してヒゲ剃って荷物まとめてロビーへダッシュ。どうにか集合時間に遅れずに済んだ。人間、必死になれば大抵のことはできるもんだなぁ。早起きは別として

ともあれ本日の目的地は、初日にも行った太宰府九州国立博物館で開催されている「パリに咲いた古伊万里の華」がお目当てである。

これが九州国立博物館。大胆な曲面で構成され、ガラスを多用した外観は、国立新美術館のデザインに通じるものがあるような。奇を衒いすぎだと嫌う人も多いようだが、私はわりと好き。こういうのばかりになったら、そりゃ嫌だけど、こういう施設ならアリなんじゃないかなー。

内側はこんな感じで吹き抜けになっている。エスカレータで登っていくと、広大なグラスエリアから外の豊かな緑を見渡すことができてイイ感じである。

こちらが「パリに咲いた古伊万里の華」展の会場。残念ながら展示エリアは撮影禁止なので入り口だけ。

展示品は約160。ヨーロッパへの輸出が開始された1659年から、約100年間に渡る様々な古伊万里が並んでいる。美術館ではなく博物館の展示であるせいか、歴史や技術に関するパネル解説が充実していて、非常に勉強になった。展示品の方も、元々は中国の陶磁器の代用品として、見よう見まねで始まったものが、徐々に洗練され、オリジナリティを獲得していく様が興味深かったし。んーむ、奥が深いなぁ。

個人的には、顧客であるヨーロッパの注文で作られたコーヒーポットや、髭皿 (ヒゲを剃る際に顎の下にあてがえるように、一部を丸く切り欠いた皿) のような、日本にはない形の古伊万里が見ていて楽しかった。また、オーソドックスな形状の壺や鉢に、ヨーロッパ側でゴージャスな金の装飾を追加したものも、その「やりすぎ感」が妙な魅力につながっていて味わい深い。見ると笑っちゃうんだけどね。

さて、古伊万里をたっぷり鑑賞した後は常設展示を見たのだが、それはまた改めて。