オフ会初日

会社で同僚が陰謀論 (アメリカ政府による大規模な盗聴システムに関するアレ) を語ってるのを聞いて、エシュロンというダジャレを思いつく私。んーむ、恐るべしアメリカ。家に帰ると、奥さんが裸で盗聴をしてるわけだね!← バカ

つーことで (何が)、今日からは先週末 (11/13〜11/15) に行われた、チコリ総統閣下 (ジュネーブ在住) 一時帰国オフ会の話をつらつらと書くことにする。

まずは初日の11/13(金)。今回のオフ会にはチコリ総統閣下だけでなく、福岡からアリア総司令閣下が、大阪からどんたれさんが参加されるということもあり、秘密結社ゴルコム関東駐屯部隊最先任下士官としては、何をさておいてもお迎えに馳せ参じねばっつーことで、とりあえず仕事をさておいて16時に会社を出発。JRやら東横線やら地下鉄やらを乗り継いで、お三方の宿泊先である「お茶の水 ホテルジュラク」へと到着した。

んで、すでにチェックインしていたアリア総司令閣下と合流。他の参加者が来るまで茶でもしばこうと、アキバエリアまで歩いてKFCへ。焼きプリンとコーヒーをいただきつつ、総司令閣下から歯列矯正のご苦労や、奥州旅行のエピソードなどを伺う。歯の痛みで固い物が食べられないため、やむを得ず蔵元レストランで豆腐とか魚とか日本酒とか日本酒とか日本酒とかを中心に摂取なさっていたそうな。うーん、なぜだろう、「大変だな」と思う一方で「渡りに船」という言葉が脳裏をよぎるのは。← オイ

そうこうする (何を) 内にチコリ総統閣下から連絡が入ったので、ホテルのロビーに戻って合流。さらに久々の参加となる楽師さんと "たれ飼育員" さんも到着して、みんなで久闊を除しあう。「おや?」と思ったのは、事前に「今回は私だけの参加になります」と言っていた "たれ飼育員" さんの隣に、配偶者である邦人Zさんが立っていたこと。「あ、参加できることになったのかな?」と思ったのだが、実はそうではなく、道に迷った "たれ飼育員" さんを集合場所まで送り届けるために、会社から駆けつけたのであった。んーむ、いくら会社が近くだからといって、何というラブワイフな行動であろうか。爽やかな笑顔を残して再び会社に戻る Zさんを見送りつつ、「い、良い人だーーーーッ!(感涙)」と心の中で叫ぶ我々であったことだよ。

そんなこんなで (まだ言うか)ホテルを出て、アリア総司令閣下のリクエストにより、近くにある「エル・チャテオ・デル・プエンテ」という店に入る我々。ここはホテルと同じ聚楽グループが経営するスペイン居酒屋である。アリア総司令閣下には、極めて精度の高い「美味い店センサ」が搭載されているので、期待しながらあれこれ料理を頼んだのが、食べてみたらこれが期待以上の味であった。

ホクホクのジャガイモがたっぷり入ったスペイン風オムレツ、クセは強いが赤ワインに良く合う羊のチーズ、辛いだけでなく深いコクと旨味に満ちたチョリソの天火焼き、パリパリの皮とジューシーな肉のハーモニーがたまらんスペイン地鶏のローストなどなど、どれもこれも美味いったらありゃしねぇ。特に凄かったのがパエリヤ。魚貝のパエリヤと、チョリソ&きのこのパエリヤを食べたのだが、どちらもたっぷりとダシを吸ったライスが悶絶するほど美味く、特におこげの香ばしさは、「これはもう、味のレコンキスタやー!」などと叫ばずにはいられないほどの美味であったよ。意味は良くわかんないけど。← ダメじゃん

とまあ、途中参加のどんたれさんも含め、参加者全員が満足できる、とても楽しい飲み会だったのだが、実はその水面下で一つの陰謀が進められていた。製麺工場を経営し、ウチのコメント欄でも大活躍の山形ミクラスさんが、参加者全員にワイロ (蕎麦) を送って「何としても博士にトマトを食わせてください」と要請していたのだ。トマト嫌いの私を七転八倒させようという、血も涙もない恐るべき陰謀である。いやまあ、私ももらったけどさ、蕎麦。

だが、挑まれて逃げたとあっては奇妙愛家末代までの恥。私は目の前に置かれた生ハムとトマトのサラダを口の中に放り込み、一瞬ためらったものの意を決してモグモグと咀嚼したのであった。そしてその味は …… あ、普通に美味いじゃん?

隅々まで真っ赤に熟したトマトには、私の嫌いな青臭さは微塵も感じられず、爽やかな酸味が生ハムの旨味と見事に調和している。思えば私のトマト嫌いは、子供の頃に給食でムリヤリ喰わされた、早摘みで上半分が緑色のトマトによるものだったわけで、本当の意味で完熟のトマトであれば、話は別なのであろう。

つーことで、私を困らせようとしたミクラスさんの陰謀は、この店のシェフによって完膚無きまでに粉砕されたのであった。はっはっは、正義は勝つ!お蕎麦には感謝するが、それはそれとして!