「エクスマキナ」感想

DVD (中古安売り) で「エクスマキナ -APPLESEED SAGA-」を鑑賞。

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前作は、痛快な3DCGメカアクションを陳腐な脚本が台無しにするという、非常に残念な出来だったため (感想はココ)、地雷臭を感じて安売りDVDまで待って鑑賞したのだが …… いやー、素晴らしいアニメだね！これを見ると前作が名作に思えてくる的な意味で！← 自棄になるな自分

いやもう、なんつーかさー、登場人物が誰一人として理性的な行動を取らないっつーか、ぶっちゃけ馬鹿しか出てこないんだわ。重要な情報を一人で抱え込み、勝手に単独行動を取る主人公たちも馬鹿なら、悪質な洗脳デバイスを、それと知りながら積極的に回収しない政治家も馬鹿。もう馬鹿のオンパレード。馬鹿三昧。高級馬鹿詰め合わせセットってな感じである。← 何言ってんだか。

だから、どれだけ過酷な状況になっても「まあ、それだけ馬鹿なことをやったんだから自業自得だよなぁ」としか思えないのであったよ。おまけに、ブリアレオスとデュナンの恋愛ドラマも、鬱陶しいばかりで一向に盛り上がらないし。ブリの遺伝情報を持ったバイオロイド・テレウスに至っては「あんた誰バイオロイド何でいるの」状態だったし。

それでもアクション部分の出来が良ければ、まだ楽しめたんだろうけど、残念ながらこちらも前作より劣化してしまっている。ただ闇雲に派手な動きをさせているだけで、アクションに殺陣もロジックもないため、すごく薄っぺらいのだ。だいたい、チームによる無駄のない連携が不可欠な特殊部隊ものに、「カッコイイけど無駄だらけ」なジョン・ウー印のアクションを持ち込むこと自体、明らかに「わかってない」行為なんだけどなぁ。

つーことで、後に作られた「VIPER'S CREED」も含め、荒牧伸志の監督としてのオレ的評価は下がる一方なのであったよ。できればメカデザインだけやっててくれないかなぁ。そっち方面の才能は今でも健在だと思うんで。