アリア総司令閣下上京オフ二日目 PART2

オフ会2日目 (11/22 (土)) の続き。法隆寺宝物館を出た我々は、本館へ。

これが本館。1937年に建造されたそうな。和洋折衷なデザインがなかなかイカス。かなり好みである。

んで、展示物はこんな感じ。いや、我ながら手抜きだとは思うけど、何せ種類も数もやたらに多いのだ。仏像、日本画 (横山大観とか)、水墨画、洋書、刀剣 (備前長船とか相州正宗とか)、アイヌの人々の装身具、陶磁器、漆器、エトセトラエトセトラ。とてもじゃないが、全部は紹介しきれない。しかも、公式サイトを見てて気付いたのだが、我々は2階へ行くのをすっかり忘れていたのであった。つまり、およそ半分の展示物しか見ていないのである。うへぇ、とんでもねぇ。

つーことで、見た中で特に印象に残っているものと、写真を撮ったもの (もちろん撮って良いものだけ) に絞り込んで紹介しよう。

まずは企画展示の「仏像の道−インドから日本へ」ガンダーラ → 中国 → 朝鮮 → 日本と伝わるにつれて、仏像がどのように変化していたかがわかる、非常に興味深い展示である。特に印象に残ったのは、やはりガンダーラの仏像。彫りが深く端正な顔立ちの如来座像は、私の頭にある仏像のイメージを、大きく揺さぶるインパクトがあった。まあ、ガンダーラと言えば、現在のアフガニスタンパキスタンの辺りなわけだから、違っていて当然と言えば当然なんだけど。

ただ、大きくアーチを描く細い眉や、半ば閉じられた目 (半眼ってやつですな)、そして口元にかすかに浮かんだ笑みなど、変わらない部分もあるのが面白い。ローカライズの方向性や度合いなど、いろいろ調べてみるのも楽しそうだ。時間があれば、だけどな (悲)。

しかし何だなぁ、ガンダーラの仏像の美しさを知り、それが無惨に破壊されている現実を考えると、「何とか保護できないもんか」と思うわけだけど、一方で「現地に住む人々の苦しみより仏像の方が大事かい」と言われたら、返す言葉もないわけで。まったくもって、難しい問題だよなぁ (悩)。

色々と考え込みながら、やはり企画展示の「自在置物―本物のように自由に動かせる昆虫や蛇―」を鑑賞。読んで字のごとく、自由に動かせる竜やヘビ、昆虫などを模した金属製の置物の展示である。判りやすく言うと「江戸時代の超合金アクションフィギュアですな。んーむ、そういう呼び方をすると、何だか不必要なまでに親しみを感じてしまうぞ。

写真だと判りにくいが、全長約1.3mにも及ぶ巨大な龍。手足はもちろん、胴体もグネグネと動く。鈍く輝く黒いボディが実に重厚でカッコイイ。正面から見た顔はちょっとマヌケだけど。

こちらは、約 1mの龍。胴体や手足が細めで、ちょっと迫力に欠けるかな。後、顔に赤塚不二夫テイストを感じるのは、私だけだろうか。なんか「ダヨーン」とか言いそうな感じ。

さらに小さい 40cmくらいの龍。しかし、プロポーションはかなりマッチョで強そうだし、ポーズも躍動感に溢れている。うーん、このくらいのサイズなら、私の家でも飾れそうだなぁ。欲しいぞ。

いわゆる鯱。体は魚で顔は龍 …… かと思ったら、あれは虎なんだそうな。うーん、あれこれ想像して造形する内に、どんどん変形してしまったんだろうなぁ。ともあれ、厳めしいのに妙な愛嬌があって、なかなか魅力的な顔だと思う。これも欲しいなー。海洋堂辺りがレプリカを作ってくんないかなー。

伊勢海老とそのパーツ。このパーツ構成とクオリティで、エビラを作って欲しいぞ。ノーマルの赤いやつと、銀色であちこちにリベットが付いてるメカエビラの二種類で。

さてさて、他にもいろいろ見たし写真も撮ったんだけど、また長くなっちゃったので、今日はここまで。んーむ、長い戦いになりそうだなー。