「仮面ライダー電王」第44話感想

いつも通り「仮面ライダー電王」鑑賞。今回のあらすじはココ。

イマジンを倒し続ければ、4タロスも消えると知った良太郎は、モモタロスに「一緒には戦えない」と宣言する。モモタロスは「一人で何ができる」と激しく反発するが、良太郎は頑なに共闘を拒み続け、両者の対立は深まるばかり。そんなとき、デンライナーにしがみついてターミナルに侵入したアルマジロイマジンが暴れ出して…… ってなお話。

つーことで先週の続きなのだが、相変わらず靖子にゃんの脚本が冴え渡ってますな。良太郎とモモ、ウラとキン、そして侑斗とリュウタ、それぞれの会話が実に味わい深いっす。

モモたちが消えることを受け入れられず、かと言って「時の流れを守りたい」という想いも捨てられず、そのジレンマに苦しむ良太郎。彼の、ひ弱な外見とは裏腹な「心の強さ」を知っているだけに、その苦しみが胸に迫る。また、その良太郎を、いかにも「らしい」やり方で導いてやるモモが素晴らしいんだわ。特に「ちょっとでも守りたいものがあるとしたら …… "今" ってやつだ」は、そこに込められた想いの深さがビンビン伝わってくる、屈指の名ゼリフだと思うぞ。

また、ストレートに良太郎への想いを語るキンと、相変わらず素直じゃないウラの会話もナイス。性格は正反対だが、「自分たちが消えようとも、良太郎と共に戦う」という決意は同じ。アルマジロイマジンの存在をキャッチした時の、阿吽の呼吸で通じ合うやり取りも含め、実にカッコイイっす。普段あんまり絡まないだけに、意外なまでの名コンビっぷりが嬉しいぞ。

んでもって、「良太郎は僕のこといらなくなったのかも」と落ち込むリュウタに、「逆だろ ……」と静かに語りかける侑斗もイカス。以前、リュウタが「お姉ちゃん (愛理) は、僕のお姉ちゃんじゃないんだ」と「知ってたけど、認めたくなかった真実」に打ちのめされたときも、立ち直るきっかけを与えたのは侑斗だったし。同じ痛みを共有する者への、侑斗の不器用な優しさが胸を打つっす。また、この会話が背中を向け合ったまま行われるのが、実に良いんだよなー。

かくして、一度は離れかけた良太郎＆4タロスの心は、再び一つに。ソード、ロッド、アックス、ガン、そしててんこ盛りと、次々にフォームチェンジしながら、強敵アルマジロイマジンを圧倒する戦闘シーンは、文句なしにカッコイイ。しかも、こういう燃えるシーンでも、コミカルな味付けを忘れてないのが素晴らしい。個人的にはリュウタの「痛いけどいいよね (連射)」「痛い痛い痛い痛い！」「答は聞いてない！」がお気に入り。いやいや、堪能しましたですよ。

あ、もちろんコハナと愛理の会話も良かったぞ。コハナのツンデレ発言 (ってオイ) を聞いて、彼女を優しく抱きしめる愛理に、萌えるやら泣けるやら。未来を奪われ、誰よりもイマジンを憎んでいたにも関わらず、4タロスとの「今」を大切に思うようになってしまったコハナと、かけがえのない「過去」を記憶ごと失った愛理。自分の不幸を知らぬまま、愛理がコハナに言う「つらいよね ……」という言葉が実に重い。果たして二人が共に幸せになれる未来は訪れるのであろうか。そのためにも、頑張れ良太郎！

[おまけ]

実家から自宅へ戻って、Qたれを他のたれたちに引き合わせる。んで、さっそく "ちびたれズ" の洗礼を受ける Qたれ。

　

ちびたれズ「みゅうみゅうみゅうみゅう (わらわらわらわら)」

Qたれ「………… こそばゆい」

Pたれ「みゅう、ちびちゃんたちの『わらわらアタック』にも動じないなんて」

Jたれ「なかなか大物でぃしなぁ」

Oたれ「思わず踊っちまうデカさだぜでし！」(ちゃんかちゃんか)

んーむ、とりあえずうち解けた …… のかな？