「機動戦士ガンダム00」第1話感想

どうにか1週間の仕事を乗り切って実家へ。録画しておいた「機動戦士ガンダム00」の第1話を鑑賞。シリーズ構成&脚本が黒田洋介ということもあって、期待と不安を同時に感じながら見たのだが …… おお、なかなか面白いじゃん。作品世界の背景説明は登場人物の会話で匂わせる程度に抑え、ソレスタル・ビーイング (主人公たちが属する施設武装組織) の作戦行動に絞り込んだ展開にするってのは、上手いやり方だと思う。初回からモビルスーツの戦闘をふんだんに盛り込んでるし、各ガンダムの特性 (近接格闘型、長距離狙撃型、高速一撃離脱型、重装甲大火力型) も、ちゃんと見せているし。掴みが大事な第1話としては、なかなかの出来じゃないかな。

キャラクターに関しては、これと言って強い印象を受けた奴はいなかった。まあ、始まったばかりなんで、今後の描写を見守ろうと思う。あ、チャイナドレスのお嬢さんだけは、ちょっとインパクトがあったな。えーと、一言で言うとでかっ!みたいな感じで。何がデカイかはあえて語りませんが。みなまで言わずともわかっておろう、のう越後屋。← 誰がだ

主役メカである 4機のガンダムについては、前述したように特性がちゃんと描写されてたんで、わりと好印象。個人的にはスナイパー型のデュナメスと、重装甲型ヴァーチェがお気に入り。特にヴァーチェは、GP-02以来のヘビー級ガンダムであり、無骨なメカが大好物な私としては、今後の活躍に期待せざるを得ないって感じ。

脇役のモビルスーツでは、何と言っても人類革新連盟のティエレンイカス。ゴツイし、ダサカッコイイし、微妙にザクっぽいディティール入ってるし。重量感を活かしたアクションを見せて欲しいもんである。何となくヤラレメカ筆頭って感じもするけど。

つーことで、基本的には満足のいく出来だったと思う。ただ、今後の展開については、いろいろと不安は残ってるけど。ガンダムだけが突出した性能を持っている理由が、納得のいく形で示されるかどうか。この手の話に不可欠な政治ドラマは、ちゃんと描かれるのか。そして何よりも、作中人物も指摘している「武力による戦争根絶」という明らかな矛盾に対して、どんな回答を示していくのか。どれも、きっちり描くのはなかなか難しいと思うんだよな。はてさて、どうなりますことやら。