「仮面ライダー電王」第14話感想

続いては「仮面ライダー電王」。今回のあらすじはココ

リュウタロス登場編の後編。えーと、まず最初に問題点を挙げておくと、過去世界で犬のコロが助かってしまうのは、明らかにおかしいと思う。だって、イマジンが暴れたことによって、元々の歴史よりもさらに病院への到着が遅れてるはずだもの。助かる理由がどこにもないっすよ。つーか、助けちゃいけないんじゃないかなぁ。

「死に目に会えなかった母親に会えた (でも結局母親は死ぬ)」「受けられなかったオーディションを受けることができた (でも結局落ちる)」みたいに、「本質的には何も変わってないけど、ほんの少しだけ契約者の悔いが薄れた」ってのが、電王において許される歴史改変の限界点だと思うんだよな。それを越えてしまったら、電王がイマジンたちを倒す資格を失ってしまうし、何より物語として安直でつまらなくなってしまうから。

まあ、今回のメインはあくまでリュウタロスだから、ゲストキャラのドラマまで深く描く余裕がなかったんだろうけど、脚本を書いてるのが靖子にゃんだけに、もうちょっと何とかなったんじゃないかって思ってしまうのだ。

ただ、その他の部分は十分に面白かった。どこまでも底が知れないリュウタロスは見事にキャラが立ってるし、彼を追い出すためにモモ・ウラ・キンが一致団結するシーンも楽しい。特に後者は、3人の掛け合いが絶品。相変わらず根がお人好し、もといおイマジン好し」なモモが、いきなり険悪なムードになったウラとキンを、必死になだめる辺りなんか最高であった。

さらにアクションも充実。ここんとこ出番のなかったソードフォームが、「久しぶりにクライマックスといくか」「悪ぃな、趣味なんだよ!」と大暴れ。オウルイマジンを圧倒する!…… って、結局リュウタロスに美味しいトコ持ってかれちゃったけどな ○| ̄|_。でもまあ、デンライナーと竜のドッグファイトなんつーすげえものを見せてもらったので、良しとするか。

ともあれ、「お姉ちゃんが泣くから」という理由で、良太郎を殺すのをやめたリュウタロス。しかし、いつまた心変わりするか知れたものではなく、良太郎とハナ、そしてモモの苦労は絶えそうにない。また、イマジンに命令を下す者の存在や、いつの間にか用意されていたチケットなど、謎もてんこ盛りで、今後の展開が楽しみである。

つーことで、ワクワクしながら予告編を見て、なんかすごく嫌な予感を覚える私。情けない顔のアップとか、ベタにズッコケる人々とか、笑えないコメディの臭いがプンプンするぞ。はっ!まさかまた!…… と思いながら公式ページを確認したら、案の定脚本が米村。やーめーてーーーーーーーーッ!(血の叫び)