博多&下関オフその11(最終回)

博多&下関オフ会3日目のPART2。「九州国立博物館」で「パリに咲いた古伊万里の華」を楽しんだ後は、常設の「文化交流展示」を鑑賞。縄文から江戸時代までの、日本とアジアの文化交流&交易をテーマとした、アジアの玄関口である福岡に相応しい展示と言えよう。遣唐使が大陸に運んだ積荷を再現し、何点かは触れたり匂いを嗅いだり(白檀とか) できるなど、展示スタイルにも工夫がされていて楽しめる。ただ、展示室の配置まで凝っている上に、明確な順路が設定されていないため、どこを見て、どこを見ていないか、しばしば見失ってしまうのが、ちと難点。まあ、私の方向音痴が筋金入りなだけかも知れないが。

展示を見た後はミュージアムショップでお土産を物色。ショップの屋根には、竜と一緒に何やら怪しげな赤い生物 (左) が。どっかで見たことがあるなーと思いながら中に入って思い出した。そうそう、こいつは「針聞書」に登場する「虫」の仲間であった。

針聞書」は、ココで解説されているように、針灸についての真面目な東洋医学書なのだが、病気の原因として描かれた「虫」たちが、あまりにもキュートだったため、一部で有名になった代物なのである。私も以前「と学会」関連の書籍で知って、この奇天烈な虫たちに惚れ込んだものだ。いやまあ、ショップに入るまで忘れてましたけどね、ええ。

今見てもユニークかつ魅力的なルックスはもちろんだが、その行動も非常に興味深い。特に蟯虫 (ぎょうちゅう) の「庚申の夜に体より出て閻魔大王にその人の悪事を告げる」なんてのは最高である。しかも、どうでも良い細かいことまで報告しちゃうらしいぞ。んーむ、恐るべきスパイワーム。後、肺積 (はいしゃく) の「善悪の臭いが嫌いで、生臭い香りが好き」ってのも、意味深で味わい深いぞ。

つーことで、見れば見るほど愛が深まってしまい、小さなビンに入った虫のフィギュアを購入。本当は全種類欲しかったのだが、1個\525とけっこう高いので、デザインが気に入った蟯虫と脾臓の虫3(フィギュアでは2になっている) と腰の虫の3個に絞り込んで購入。本当は陰虫も欲しかったのだが、フィギュアが発売されていない模様。んーむ、残念だ。発売されていれば、よい子が「これかわいー♪」と手に取って、ビンに貼られた説明文に気付き、「ママ−、"だんじょわごー" ってなにー?」と元気良く訊くという、心暖まる光景が期待できたのに!← するな

ともあれ、楽しいお土産を買えて満足。その後は昼食に稲庭流手打ちうどんを食べたり、太宰府名物の梅ヶ枝餅を食べながらお茶を飲んでのんびりした後に、福岡空港へ移動。夕方まであれこれお喋りをした後に解散。3日間に渡ったオフ会は、かくして無事に終了したのであった。いやー、非常に充実したオフ会ですた。案内役のアリア総司令閣下、お疲れ様でした。また遊びましょう。