「侍戦隊シンケンジャー」第16話感想

毎度お馴染み「侍戦隊シンケンジャー」鑑賞。今回のあらすじはココ

モヂカラの鍛錬中に志葉家の家宝を壊してしまった流ノ介・千明・"ことは" は、爺に「黒子を見習え」と怒られてしまう。不審に思いつつも黒子たちの行動を観察した3人は、彼らが屋敷の中で働くだけではなく、外でも人助けをしていることを知り、さっそく真似ようとする。しかし、いくらやっても黒子たちのようには上手くいかず …… ってなお話。

つーことで、普段は目立たない、黒子たちの日常業務にスポットを当てたエピソード。こういう「縁の下の力持ち」の活躍を描く話は好きだし、「モヂカラがないため、戦闘ではなくサポートに徹している」という設定も、作品世界や物語に深みを与えていてイイ感じだと思う。

ただ、ちょっと気になったのは、流ノ介たちが町の人々に親切にしようとするシーン。スタッフとしては、コミカルなドタバタを狙ったんだろうけど、正直言って「親切を押し売りする迷惑な3人組」にしか見えないのが難点。おまけに3人とも、そのことに無自覚なまま終わっちゃうし。「適材適所」も良いんだけど、「相手が望まないことをいくらやっても、それは親切にはならない」って事も、ちゃんと3人に自覚させる形で描いて欲しかったなぁ。

一方、アクションシーンの方はどうかというと、アヤカシ・マリゴモリの強固な甲羅を、5人のコンビネーションで打ち破るって展開はナイスだと思う。ただ、テンポがあまり良くなくて、ダラダラした感じになってしまったのが残念。まずは「土&木」→「風&炎」→「水」という流れを、たたみ掛けるように一気に見せてしまい、その後で解説 (タネ明かし) をじっくりとやれば良かったんじゃないかな。

それと、マリゴモリが巨大化した後の戦いで、まるっきり同じ手を使って勝つってのも、いささか工夫が足りないような。まあ、テンクウシンケンオー登場以来、すっかり影が薄くなった「侍武装」を使うってアイディアは良いと思うんだけどねー。

ともあれ、これからも折を見て黒子たちの活躍を見せて欲しいものである。まずは、今回チラッと描かれた「変身前の白装束着用」シーンを、より詳細に描くところから始めてみてはどうだろうか。ほら、今回のって、どうやって着替えさせているか、今ひとつハッキリしないじゃん?やっぱ、そういうのはきちんと記録すべきじゃん?主に女性キャラをメインにして。← やめれ