「仮面ライダーディケイド」第18話感想

2日遅れで「仮面ライダーディケイド」 の感想を。今回のあらすじはココ

今回は「響鬼の世界」の前編。んー、結論から言うと「いいところもある。でも、悪いところもあるんだよね」というのが正直な感想であろうか。なんか若いやまびこスネークマンショーみたいですが。「僕は平成ライダーシリーズを全話見てきた男なわけです。そんな僕に言わせれば、今回のディケイドは……」って前置きを入れると、もっとソレっぽくなるかな。

んで、誰かがコメント欄に「僕は君とはちょーっと違うんだけどね」で始まり、自慢話を経て、私とまったく同じ感想を書き込んだりすると完璧ですな。ただその場合、私とその人は、延々同じ感想の応酬をコメント欄で続けなくてはならないわけだが …… って、冒頭から判りにくい脱線をしてんなよ自分。

閑話休題。まず良いところは、ヒビキとアスムの描写。スーダラかつグータラなダメ人間を装いながら、弟子のアスムや、自分を救おうとしてくれた者 (ユウスケ) の危機を見過ごせないヒビキ。そして、ヒビキにすげない態度をとられても、へこたれることなく前に進もうとするアスム。どちらも、なかなか魅力的なキャラとして描かれていると思うっす。特にヒビキを演じてるデビット伊東がイイ味を出してますな。

一方、それと並行して描かれる、イブキ流とザンキ流の対立話は …… うーん、かなり微妙かなー。なまじオリジナル版のキャストを使ってるだけに、違和感が大きいっつーか。そのギャップを楽しめれば良いんだけど、ぶっちゃけそれができるほど面白くないしなー。

とりあえず私としては、「ザンキさんをお笑いキャラにすんな」と強く主張したいところである。なんか、粗暴なバカみたいな描き方をされちゃってるし。やっぱアレか、オリジナル版で尻を出しちゃったのがまずかったのか。弟子の独り立ちを見届けて消えていくという、非常にカッコイイ最期を遂げたにも関わらず、あまりにも尻のインパクトが強すぎて、それしか思い出せなくなっちゃってるもんなぁ。

後、同じ米村脚本の「ブレイド編」でもそうだったけど、何の前フリもフォローもなく「あれは伝説の魔化魍、牛鬼!」とか「あれは伝説のライダー、カリス!」とか言われても、その凄さを全然実感できないんだけど。やっぱ、そういうときは、言いっぱなしで終わらせず、何がどう伝説なのか教えてもらいたいものだ。

とまあ、いろいろと気になる部分はあるけれど、本筋はちゃんと描けてるし、まだ後編が残ってるんで、お話としての評価は保留っつーことで。