日本の軍歌を不真面目に考える
博 士「この前、友人と『日本人は勇壮かつ悲愴な曲が好きだよね』という話になってな」
Gたれ「あい、確かに。なんて言うか『勝ち目がほとんどない戦いに、あえて挑む』みたいな雰囲気の曲が大好きでしよね」
博 士「うん。そのせいか、昔の軍歌もけっこう『負ける気まんまん』な曲が目立つんだよなぁ」
Gたれ「そうなのでしか?」
博 士「なのだ。たとえば『海ゆかば』とか」
Gたれ「あ、それは知ってるでし。海や山に棲む、珍しいカバの歌でし〜」
博 士「いや『カバね』じゃないから。屍だから。要は死体のことだから」
Gたれ「(聞いてない)『かばねの錬金術師』というのも思いついたでし。海に陸に大活躍でしよ」
博 士「プカプカ浮かんだり草が生えたりするのを活躍と呼ぶのは、どうかと思うが」
Gたれ「かばねはかばね〜♪ 一人で海を〜行くのがお似合い〜♪」
博 士「いや、別の歌だからそれ。て言うか、すげえ黒ずんでるから」
Gたれ「みゅう。ところで、何の話だったでしか?」
博 士「だから、日本の軍歌は負け前提っぽい感じがするって話」
Gたれ「んー、でも、ひたすら勇ましいのがなかったでしか?確か、敵が何万いてもみんな烏合の衆でどうとか」
博 士「『敵は幾万』だね。オレも最初はそう思ったんだけどさ」
Gたれ「違うのでしか?」
博 士「うん。友人が歌詞を見つけてきてくれたんだけど、こんな感じなんだわ」
Gたれ「あやや、烏合の勢と言った直後に『もし烏合の勢じゃなくても』みたいな話になっちゃってるでしね」
博 士「んむ。んで、いきなり精神論に突入と」
Gたれ「これはアレでしよ、『関白宣言』みたいなもんでしよ」
博 士「なぜそこに "さだまさし" が」
Gたれ「敵は烏合の勢だ〜♪ 烏合の勢だと思う〜♪ 烏合なんじゃないかな〜♪ まちょと覚悟はしておけ〜♪」
博 士「何を覚悟するんだいったい」
Gたれ「それはいわゆる『玉砕的な意味で』ってやつでし」
博 士「そんな軽い口調で覚悟させられてもなー」
Gたれ「歩兵には〜歩兵にしか〜♪ できないこともあるから♪」
博 士「いや、あのな?」
Gたれ「それ以外は〜口出しせず〜♪ 黙ってオレ (将軍) について来い〜♪」
博 士「ううっ、シャレになってねぇ」