「崖の上のポニョ」ストーリー改善案

博 士「ふーかき者はさかなの子♪ インスマウスからやってきた♪」(くいくい)

Gたれ「ふーかき者はふくらんだ♪ まんまるお目々の男の子♪」(ふりふり)

まなも「って、何を歌ってんのアンタたちは」

博 士「何って言われても、聞いての通り『崖の上のポニョ』の主題歌だが」

まなも「いや、違うから。どこからツッコんだらいいか迷うくらい違うから」

Gたれ「パークパクブークブク♪ エラっていいな (海水を) 漉しちゃお♪」(ごーごー)

まなも「だからやめなさいって」

Gたれ「んみゅう」

博 士「まあ待て、まなも。これには理由があるのだ」

まなも「理由?」

博 士「んむ。公式サイトのあらすじ紹介を読んで知ったのだが、この映画は、5歳の少年と人面魚のラブストーリーだそうじゃないか」

まなも人面魚って言うな」(ごすっ)

博 士「でげらはぁっ!み、見たままを言ったまでなのに ……」

まなも「せめて人魚って言いなさいよ、まったく」

Gたれ「では、中をとって魚っ娘 (さかなっこ) と呼ぶでし。ちょっと眼鏡っ娘に響きが似てるでしし」

まなも「中なのかなー、そうかなー (悩)。まあ、それはさておき、さっきの歌と何がどう関係するわけ?」

博 士「ほら、昔から魚っ娘と人間の恋は、悲劇で終わるのがお約束じゃないか。『ポニョ』でも彼女の父親がジャマをするらしいし」

まなも「うーん、まあ定番の展開ではあるわね。それで?」

Gたれ「悲劇で終わったら可哀想なので、Gたれと博士は救済策を考えたのでし」(えっへん)

博 士「考えたのだ」(おっほん)

まなも「なんか凄く嫌な予感がするし、できれば聞きたくないんだけど、どんな考え?」

Gたれ「ズバリ、ダゴンちゃんの力を借りるのでし!」(びしっ)

まなも「ああああ、やっぱりその名前が出ちゃうのねー」

博 士「んむ、ポニョが人間になっても恋が成就しないのなら、少年の方が歩み寄れば良いのだよ。水かきの付いた足で、こうペタペタと」

Gたれ「逆転の発想でし〜」

まなも「イヤな逆転だなー」

博 士「実は少年の祖先にマーシュという家名の人間がいたことにすれば、ストーリーの整合性もバッチリだしな」

Gたれ「バッチリというか、てっちりというか、バッテラというかでし」

まなも「ああ、頭痛い ……」

博 士「というわけで物語は、エラ呼吸を習得した少年とポニョが仲良く海に還るという、感動的なシーンで幕を閉じるわけだ」

まなも「閉じるなっ!だいたいそれじゃ少年のご両親が気の毒じゃない!」

博 士「その点は案ずるに及ばないぞ」

まなも「何でよ?」

Gたれ「なぜなら、少年とポニョを祝うために、ダゴンちゃんとクトゥルー・クーちゃんが海面に浮上するからでし」

まなも「う、それってまさか ……」(汗)

博 士「うむ、その姿を見た少年の両親は、SAN値一気に下がってキチピーになってしまうのだ」

Gたれ「もう、何も思い悩むことはなくなるのでしよ〜」

博 士「めでたしめでたし」

まなも「って、めでたいわけあるかぁぁぁぁっ!」