祝・DVD発売日記

何だかむやみやたらに眠いので、目に付いたネタを手早くご紹介。

まずは、もの凄く局所的に待ち望まれていた映画が、ついに DVD化されるという話題。その作品とは、「ダーティ・メリー クレイジー・ラリー」「悪魔の追跡」「悪魔のいけにえ」の三本である！遠く耳をすませば、聞こえるあのエンジン音とか怪しい呪文とかチェーンソーの唸り！'70年代からいっきに時を渡りきり、ついに出る出るやっと出る！さあ、みんなもこの喜びを共に分かち合おうではないかっ！…… って、誰もついて来やしねぇ。○|￣|＿

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えーと、ですね。「ダーティ〜」は、アメリカン・ニューシネマ華やかなりし頃に作られたカーチェイス映画の一本なんですわ。スーパーの売り上げを盗んだピーター・フォンダと相棒が、成り行きで拾っちゃった姉ちゃんと共に、執拗に追跡してくる警察から逃げ回るという、そんなお話。私は子供の頃にTVで見たんだが、派手なカーアクションに燃え、緩くて脳天気なノリの登場人物に感情移入してたら、唐突かつ衝撃的なオチを見せられて、あんぐり口を開けたまま固まっちゃったことを、今でもありありと覚えている。

余談だが、タランティーノもこの映画がお気に入りで、「ジャッキー・ブラウン」の劇中に、TV番組の形で登場させていた。それを見てるのがピーター・フォンダの娘のブリジット・フォンダだったりする辺り、さすがはタラ公、みごとなB級映画マニアっぷりであるな。

んで、「悪魔の追跡」は、同じくピーター・フォンダ主演。彼とウォーレン・オーツ、そして彼らの妻たちの4人が、うっかり悪魔崇拝カルトの儀式を見てしまったために、執拗に追われるというお話である。なんか、逃げてばっかりですなピーター。これも子供の頃に TVで見て、やっぱり唐突かつ (ちょっとだけ) 衝撃的なオチを見せられ、嫌〜な後味を味わったものであるよ。つーか、この頃の映画って、やたらとそういうオチが多かったよなぁ。「イージーライダー」とか「バニシングポイント」とか「グライド・イン・ブルー」とか。「日曜洋画劇場」なんかで放映された日には、番組終了時の妙に暗い音楽で二重に鬱な気分を満喫できたもんであったよ。

でもって「悪魔のいけにえ」は、これまで何度も日記で取り上げてきた超傑作ホラー。映画文法をことごとく無視し、観客に登場人物と同じ恐怖を「体験」させてラストで放り出すという、いろんな意味で凄い作品である。先行して DVD化された続編の「悪魔のいけにえ2」は、デニス・ホッパーの怪演が愉快なブラックコメディだったし、リメイクの「テキサス・チェーンソー」もなかなか健闘していたけど、やっぱ元祖は格が違うわけで。遅ればせながら DVD化されることは、実にめでたいと言えよう。

つーことで、未見の人はぜひ購入して見て欲しいもんである。そんで、オチ見て愕然としてイヤンな気分を味わって、私のオトモダチになってしまえ！← 嫌がらせか？

　

話は変わって、今度は小説の話題。「超妹大戦シスマゲドン2」を読了した。

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様々な特殊能力を持った妹を、兄がリモートコントロールして戦わせるという、いろんな意味で間違ってるお話なのだが、そこは「ブラックロッド」シリーズを書いた古橋秀之、最後までぐいぐいと読ませる。おまけにラストは石川賢風味と来たもんだ。いやー、楽しい楽しい。

つーことで、未読の人はぜひ購入して以下同文。でもって、オチ見て大笑いして私のオトモダチに以下同文。