「機動戦士ガンダム 一年戦争全史 (上)」感想
とまあ、そんなこんなで、イイ感じにボコられたところでお出かけ。本屋で「機動戦士ガンダム 一年戦争全史 (上)」(学研) なんつー本を見つけたので購入。一年戦争開戦からオデッサ作戦までの流れを解説し、さらに連邦&ジオンの政治・経済・テクノロジー・兵器などについて、「これでもか!」と言わんばかりに詳細に解説したムックである。言うなれば、「ガンダムセンチュリー」の 21世紀版といったところか。セル画をいっさい使用していない辺りも良く似てるし。
しかし、この本にはもう一つ特徴がある。同じ学研が出している「歴史群像別冊」シリーズと、体裁がまったく同じなのだ。過剰なまでに詰め込まれた文章、あちこちに入るコラム、軍装や兵器の紹介スタイル、そしてゴチャゴチャして読みにくいレイアウトまで、完全再現である。元ネタを知ってる人が読むと、面白さ倍増だ。つーか、本家がパロディやってどうする。
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しかし何だねえ。「ガンダムセンチュリー」は、確かにマニアックだったけど、あくまで「アニメーション作品であるガンダム」のムックとして作られてた。でも、この本にはそういった前提説明がまったくと言って良いほど書かれてないんだよな (一応最初と最後にちょっとだけ説明はあるが)。つまり、もはやそんな説明なんてなくても通じるってことなんだろうな。さすがはガンダム、30年近くにおよぶ歴史は立てじゃないってことか。