「侍戦隊シンケンジャー」第29話感想

今日から博多オフ2日目 (9/13) の話を開始。日曜日なので、旅先でも特撮鑑賞である。

まずは「侍戦隊シンケンジャー」。今回のあらすじはココ

寿司の握り方についてあれこれ口を挟んでくるダイゴヨウに腹を立てる源太。売り言葉に買い言葉で、2人は大ゲンカを始めてしまい、とうとうダイゴヨウは出て行ってしまう。心配した茉子は 2人を仲直りさせようとするが、どちらも頑固で聞く耳を持たず …… ってなお話。

うーん、正直言って「シンケンジャー」としては、凡庸な出来だったなぁ。「夜にしか役に立たない」と言われたダイゴヨウの奮起 → 挫折 → 再起とか、源太とダイゴヨウの対立と和解とか、そこに至る茉子の頑張りとか、アヤカシ・ドクロボウの分身攻撃によるピンチと反撃とか、そういった個々のドラマが上手くリンクしてなくて、どれもこれも中途半端な印象しか残らないんだよな。だから、ダイゴヨウに詫びる源太の行動がすごく唐突に見えるし、2人の和解において茉子の果たした役割も見えにくくなってしまってる。んで、茉子が活躍したという印象がないから、彼女がインロウマルでスーパーシンケンジャーになる必然性も感じられず、クライマックスの戦闘シーンも今ひとつ盛り上がらない、と。

思うに、「昼間も役に立つことを証明しようと奮闘するダイゴヨウ」って部分を、もっと前面に出した方が良かったんじゃないかな?んで、まず茉子がダイゴヨウをサポートするんだけど、なかなか上手くいかない、と。でもって、やきもきしながら物陰からずっと見ていた (ここ重要) 源太が、見るに見かねて手を貸す、と。かくして 3人の間に築かれた絆とコンビネーションが、ドクロボウとの再戦で活かされ、逆転大勝利!みたいな。そうすれば、源太とダイゴヨウの和解をクライマックス戦闘のカタルシスに直結できるし、茉子のスーパー化にも必然性が持たせられるんじゃないかな。問題は、3人の奮闘努力を具体的にどう描くかだけど、まあその辺は現場に丸投げだ!← どこぞのダメ脚本家か貴様

ともあれ、普段は個々の描写がパズルのピースのように小気味良く噛み合って、大きなドラマを構築する「シンケンジャー」だけに、今回はちょっと残念だったなぁ …… と思ったら、脚本が小林靖子じゃなかったことを後で知り、深々と納得。そうか、そういうことか。

 

「仮面ライダーW」第2話感想

納得したところで「仮面ライダーW」 を鑑賞。今回のあらすじはココ

前回に続く第1エピソードの後編。ハードボイルドを自称する翔太郎の本質的な熱さとか、フィリップのにこやかな人でなし (微妙に誤用) っぷりなど、主人公コンビのキャラが徐々に立ってきた感じで、なかなか良いんじゃなかろうか。特にフィリップの「何で僕は殴られたのかな?(笑顔)」はナイスだったぞ。もちろん、亜樹子の「おおぉぉおぉぉぇぇぇぉぉおお」も好きだが。← わかりにくいって

惜しかったのは、1〜2話のヒロインである真里奈。彼女がもうちょっと魅力的な、あるいは感情移入しやすいキャラクターだったら、今回の展開がもっと活きたと思うんだけどなー。彼女の描写が少なすぎたんじゃないかな。まあ、第1話は説明しなくちゃいけない設定が多いから難しいんだろうけど、ちと惜しいっす。

アクションの方は、かなり出来が良かったと思う。初見は「何このニコちゃん大王」だったテイーレックスドーパントも、咆哮時の衝撃波表現やジャンク吸収&巨大化表現の上手さもあって、魅力的な怪人に仕上がってたしね。個人的には、某キャラ (ネタバレ防止) が変身する際に、肩の辺りをはだけてガイアメモリを突き立てるシーンが、なかなか色っぽくて良かったぞ。ああいう描写はどんどんやってください。逆に、男のヌードシーンは積極的に減らしてください。て言うかゼロにしろゼロに!男の尻はザンキさんだけで十分だ!

あ、後ヒートメタルは、ルナジョーカーに比べるとだいぶマトモっつーか、普通にカッコ良くて良かったっす。タッキーの「ヒート …… メタルゥゥッ!」という叫びも、相変わらず無駄に熱くてイイ感じだし。オモチャではぜひ裏ワザとして、マダオ銀魂モードとか、「ナレーション@カイジ」モードも入れて欲しいもんですな。

…… とまあ、そんなこんなでスーパーヒーロータイムを見終えた後は、アリア総司令閣下・司祭さん・どんたれさんたちとお出かけしたのだが、その辺はまた次回の日記で。